先日、ふと流れが来て奈良明日香村に行ってきました。
あすかを明日香と飛鳥、両方で表現するそうですが、私は明日香の方が好きです。
中学生の頃から日本史が大好きで、中でも古墳や仏教伝来当時の日本に触れたいなと前々から思っていたので、念願が叶ってすごく幸せでした。

特にこれ!と言う強い信仰を持っているわけではないのですが、古くから人々が守り続け祈り続けてきた建物や仏像に出会うと、理屈抜きでその長い長いタイムラインに日本人である血が騒ぎます。

歴史の教科書に必ず出てくる、聖徳太子と推古天皇が建立したと言う飛鳥寺にも行ってきました。
1400年前、日本最古の大仏と言われるその存在と正面から向き合ったとき、圧倒的なエネルギーの強さに私は言葉を失いました。
強烈な青い光が私の目の前スレスレまで迫ってきて、「抗いようがなかった」と言うのです。
良い悪い、やるやらない、できるできないという選択の余地はなく、ただ猛烈に魂を揺るがす振動につき動かされて、伝えるという道に邁進したと。
個人的に、神道を飲み込んでいった仏教を複雑な気持ちで捉えていたのですが、それすらも私のようなものがとやかく言えることではなく、民とは超越した圧倒的な存在に心安らぐのだなと感じるのでした。

人はいつの時代も、この根源的なエネルギーに触れたくて、己との対話をし続けてきたのでしょう。

飛鳥寺の大仏
飛鳥寺周辺に広がるのどかな風景